どうにも中途半端な映画で後味の悪さばかりが残る。どこに重点を置きたかったのかよくわからないし、40年代のハリウッドの空気が再現されているかと言えばそうともいえない。
しかし、登場人物みんなしょっちゅう煙草を吸う。煙草を吸うか、セックスしてるか。おもしろいのは犯人に属するグループやギャング達が煙草を吸うことは一人を除いて無いことだ。
被害者の出てくるシーンも本人は吸わないけど置き煙草の煙越しだったりする。
デ・パルマ監督はこれでなにか暗示するつもりだったのかな。
レズビアン・バーのショー・シーンでK.D.ラングが歌うシーンがある。
大勢のストリッパーの中で歌うのは「love for sale」。
自らもレズビアンであることを公言し、リリス・フェスティバル等の女性解放運動にも積極的に携わっているK.D.ラングが、ステージ同様の男物の黒いスーツ姿でレズビアン・バーでlove for saleと歌う。はまり役といえばはまり役。
でもそのシルキー・ヴォイスのせいか淫靡さはそれほど無し。本当にビロードのような声、というのはこういう声なんだろうと思う。
淫靡なショー・シーンを撮らせたらデヴィッド・リンチにかなう人はいないような気がする。
画像はk.d.ラングの煙草に関した歌ばかり集めたアルバム「drag」。


