Far East Network Special
11月4日(tue)
@京都アバンギルド
open18:30 start19:30
予約¥5000 当日¥5500 アンダー23 ¥3000(要身分証明書提示)いずれもドリンク別
予約はアバンギルドまで
◉出演者
大友良英(g 東京)
ユエン・チーワイ(electronics シンガポール)
リュウ・ハンキル(electronics ソウル)
イェン・ジュン(objects, voice 北京)
コック・シューワイ(voice クアラルンプール)
シェリル・オン(percussion シンガポール)
Sachiko M(sinewave 東京)
立石雷(篠笛等 滋賀)
中川裕貴(cello 京都)
山内弘太(g京都)
2005年、大友が自腹を切って始めたアジアン・ミーティングが今年で20周年を迎えます。これまでに、日本だけではなく、シンガポールやマレーシア、台湾でも開催、参加したメンバーは世界十数ヵ国60名を超えます。パンデミックを経て6年ぶりに再び手弁当で、初心に帰り手弁当での開催です。ぜひぜひお運びください。
京都では今もっとも見逃せない3人が参加します。アジアの新しい音が生まれる瞬間をご期待ください。

大友良英 音楽家
ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/
映画音楽家/プロデューサー
1959年生まれ
映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興、フリージャズの現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。
活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面にわたる。
大友良英スペシャルビッグバンドやONJQをメインに、音遊びの会やFEN等数多くのユニットにも参加。また美術と音楽の中間領域のような展示作品や一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。障がいを持つ人たちとの音楽活動も2005年より続けている。
また同年立ち上げたアジアンミーティングを切っ掛けにアジア各国の音楽家との交流やネットワーク作りは今も続いている。
東日本大震災後故郷の福島でプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げたのをはじめ、現在に至るまで様々な活動を継続中。2017年札幌国際芸術祭の芸術監督。2019年福島を代表する夏祭り「わらじまつり」改革のディレクターも務めた。
NHKFMの名物ジャズ番組「ジャズトゥナイト」のDJも務める。

ヤン・ジュン
北京を拠点とする音楽家兼詩人。ノイズ、フィールドレコーディング、身体、そして概念を素材としている。時には観客の自宅に出向き、ビニール袋を使って演奏することもある。「フィールドレコーディングの一部になりたい。」

ユエン・チーワイ
シンガポールを拠点とするミュージシャン、アーティスト、デザイナーであり、音、イメージ、言葉の関係性を探求する作品を制作している。チーワイは大友良英、リュウ・ハンキル、ヤン・ジュンと共に即興カルテットFEN(Far East Network)を結成。彼は日本のアジアン・ミーティング・フェスティバルの共同キュレーターを務め、アヴァンギャルド・ロックバンドThe Observatoryの主要メンバーでもあり、ギターとエレクトロニクスを担当している。
リュウ・ハンキル
韓国ソウルを拠点とするインディペンデント出版社「The Manual」の創設者でもある。同社は即興音楽や実験的な共同プロジェクトを主催している。2005年から2009年にかけて、実験的なサウンドアートへの情熱とビジョンを共有する手段として、毎月実験的なサウンド即興プロジェクト「RELAY」を主催していた。ここ数年、ヨーロッパの主要都市をツアーしている。近年のプロジェクトでは、時計仕掛け、タイプライター、電話など、使われなくなった物の振動を実験することで、既存のコミュニケーション構造に代わる方法を見つけたいという長年の関心に取り組んでいる。

コック・シューワイ
クランプール出身の実験的なビデオと音楽の即興演奏を手がける指導アーティスト。1998年から2006年までアメリカで学び、在住。バッファロー大学でメディア研究の学士号を取得後、文理学部卒業賞、メディア研究科優秀シニア賞などを含む優秀な成績で卒業。アルフレッド大学で電子統合芸術の修士号を取得。アジア、ヨーロッパ、アメリカでアートビデオの発表やパフォーマンスを行い、CHOPPA実験音楽フェスティバル2016(シンガポール)など、数多くのフェスティバルに参加している。ビデオテキスト+ボーカル即興パフォーマンス作品「Language of Self」(2015年)は、中国・深圳の何香寧美術館に収蔵されている。

シェリル・オン
現代音楽、即興、そしてサウンドの領域を横断するシンガポール出身のパーカッショニスト。彼女の作品は即興性と実験性に深く入り込み、新たなテクスチャとアイデアの探求に取り組んでいる。シンガポールのバンド、The Observatoryとの定期的な共演に加え、映画やパフォーマンス等、様々な分野や媒体とのコラボレーションも行っている。

Sachiko M
sinewaves, 即興演奏家,作曲家。テスト用の信号音(サインウェーブ)を使った電子楽器を演奏し世界的に活躍する即興音楽家。2003年アルスエレクトロニカ・ゴールデンニカ賞受賞。サウンドインスタレーション作品発表、写真集出版など活動が多岐にわたる中、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」劇中歌の作曲に参加。大友良英と共に手がけた「潮騒のメモリー」で第55回日本レコード大賞作曲賞受賞。以降、作曲、作詞、サウンドプロジェクト・ディレクターなどでも活動。2022年にはヨーロッパ演奏ツアーを再始動させる。インスタレーションのサウンドソースや新作を不定期に配信にてリリース中。2024年には17年ぶりのソロアルバムが発売される。

RAI TATEISHI(立石 雷)
笛奏者。篠笛を基盤に多様な管楽器を演奏し、風土や身体感覚に根ざした音のあり方を探っている。
太鼓芸能集団「鼓童」では国内外での公演を経験。退団後は振付師Sidi Larbi Cherkaoui、歌舞伎役者人間国宝・坂東玉三郎、市川團十郎、Phew、山本精一といった表現者との共演を重ねる一方、リズムアンサンブルgoat(jp)、多民族芸能楽団わたら、ANTIBODIES Collective、青森・八太郎えんぶり組など、伝統と実験の交錯する現場に身を置いてきた。
現在は滋賀県高島市の山間に暮らし、自然とともにある生活と制作を続けている。
近年では、伝統的手法にエレクトロニクスを融合させた独自の音楽表現を展開し、goatやYPYなどで知られる日野浩志郎のプロデュースのもと、デビューアルバム『Presence』をレーベル「NAKID」よりリリース。MODE 2025、Unsound Oska出演。存在の「いま・ここ」を可視化/可聴化する音の軌跡は、聴き手を沈黙と生成のあいだに連れ出す。

中川裕貴 Yuki Nakagawa:
関西を拠点に活動する音楽家/演奏家。チェロを独学で学び、そこから独自の作曲、演奏活動を行う。
人間の「声」に最も近いとも言われる「チェロ」という楽器を使用しながら、同時にチェロを打楽器のように使用する特殊奏法や自作の弓を使用した演奏を音楽の様々なシーンや音楽以外の芸術ジャンルの中で展開している。
2022年よりgoat、YPYでも活動する音楽家・日野浩志郎とのDUOプロジェクト「KAKUHAN」をスタートさせ、以降、同ユニットではRewire、Unsound、Moers Festival、Intonal、Outfestなどヨーロッパの主要な実験音楽フェスティバルに参加している。
2025年には初となるソロアルバムをリリース予定。令和6年度京都市芸術文化特別奨励者。
https://www.yukinakagawa.info/

山内弘太 | Kota Yamauchi 1986年生まれ、京都・堀川団地在住のギタリスト。歌もの、即興、映像、ダンスとの共演など国内外問わず様々な形態、環境で活動。折坂悠太(band)をはじめ数多くのバンドに参加し、演奏活動のほか、音楽イベントの企画、鯨の鳴き声レコードのリスニング会、サウンドエンジニア、作曲・楽曲提供など幅広く活動している

