「オリバー・ツイスト」と「疾走」を見に行く。
どちらも大変面白い。チャンとしたモノはやっぱりチャンとした形で見ないと行けないのだ。
映画館で見られることを前提として作られているのだから、映画館で見ないといけない。
ウチでビデオで見ても面白いようなモノはやっぱりチャンと作られていないのだろう。
オリバー・ツイスト公式ページ→ CLICK!
疾走公式ページ→CLICK!
CDとして聴かれることを前提として作っているのだから、だからやっぱりCDで聴いて欲しい。
だから1曲度のダウンロードには気が進まない。でもそれでアルバムを買うきっかけになった人もいるのだから難しいところだけど。
映画の話に戻る。
「疾走」を後で見たのだが、それで助かった。先に見ていたら2本も見る気力が失せただろう。それほど重かった。
「オリバー・ツイスト」は最近はヤリの大型シネマ・コンプレックス、「疾走」は50席くらいのミニシアター、と2種の映画館で見た。
映画館と言えば故郷の映画館のことを思いだす。
ウチに斜め向かいにあった「静楽館」という映画館。いい名前でしょう。やたら英語の名前の映画館よりもこの名前が一番映画館らしいと今でも思っている。
生まれる前からあってなにしろ娯楽らしい娯楽が映画しかなかった時代だったし、近所の子供達はただで入れた。記憶にはないけど素っ裸で風呂敷をマント代わりにスクリーンの前を走っていたらしい。随分迷惑な子供だったと思うけども、そういう喧噪もありの「映画」だった。
二階席は桟敷で畳敷き、冷暖房はもちろん無くて天井にうっとうしそうにまわる扇風機があるだけ、でもいつも行っていた。2階の畳席でいつの間にか眠ってしまい、気がついたら家だったこともざらだった。
記憶に残っているのは怪獣映画。「サンダ対ガイラ」とか「ゴジラ対モスラ」とか。でもど田舎なので、公開から2〜3年遅れはざらだし、フイルムは傷だらけでずっと雨が降りっぱなし。途中で止まることはしょっちゅう。
「南海の大決戦」だかのミニラが「シェー」をした映画を見て、子供心に「ちゃっちぃなー」と思ってもう映画館には行かなくなった。その後は映画の斜陽と共に、静楽館も時々ストリップやポルノをやるようになって子供がいっては行けない場所になってしまい、水害で潰れてしまった。
中学生になって「エルビス・オン・ステージ」を佐世保市内の映画館でみるまでその後映画館に行くことはなかった。その映画館はエスカレーターがあるしフィルムには雨が降らないし「これが本当の映画か」と思ったものだった。
でも映画館と言えば「静楽館」が今でも一番の映画館だと思っている。
疾走
こんにちは、ブラペです。映画DVD『疾走』を見ました。感想を書いています。 映画