

両方ともちょっと前に出たものだけど、コンピレーションの名プロデューサーといわれているハル・ウィルナー制作のコンピ。
ひとつは90年代にスミソニアン・フォークウエイズからCD6枚組セットとして出たハリー・スミス監修のアメリカン・ルーツ音楽コンピ盤セットに対して捧げられたライヴ・トリビュート企画。
もうひとつはsea chanteyというから海の労働歌集、と言っていいかな。共同プロデューサーにジョニー・デップの名前もあるから、あの映画の便乗企画にも思える。
どちらもいつものハル・ウィルナーものにあるように若手も含めた超豪華メンバーなので、興味のある人は自分で検索してみて下さい。
でもどちらも聴いてみるとどうにもすぐその音楽から気がはぐれる。
なんか回転寿司でマグロばかり食べて5分くらいで出てきたみたいな気分。
デヴィッド・トーマスのペ−ル・ユビュの時よりも気合いの入ったド変態なヴォーカルが終わっても、「はい!一丁上がり!」という感じ。
それぞれの曲はいいしミュージシャン同士の取り合わせだってとても興味深いのに、何故かなー。
コンピレーションだから、ということだけではないと思う。
やっぱりプロデューサーの問題かな。ハル・ウィルナーという人は実際、自分の作ろうとしているモノや作ったモノにそんなに愛情を持っていないんではないかな。
思いつきだけで人を集めて喜んでいるような、そんな広告代理店的な側面が両方とも目立つ。
ジョン・ゾーンがハル・ウィルナーのことを「あいつは自分の名前を売り出したいだけでなんにもしない。」と言っていたが、そこまでひどくは言わないけどやっぱりちょっと納得のいかない名プロデューサーだな。
新しいハル・ウィルナーものがでてるけどどうしようかな。ワイアットも参加してるからなー。
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