本来ならばここで書くべきことではないのかもしれないけど、大切なことだと思うので、FBで書いた記事を二つ転載します。
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目当の候補が当選しなかったからといって不正選挙を主張するのはやめましょうよ。途中集計の結果を根拠にするのもどうかと思う。不正選挙があるならばそうされる人達は他にもいたけど事実当選してる。選挙に意味がない、という印象こそ向こう側が望むものでしょう。なぜ落ちたか、と考えて欲しい。
なぜ落ちたか、と考えないで不正を言い張るのは完全に思考停止状態だと思います。それこそ向こう側の望むところだと思う。なぜ落ちたか冷静に分析しない限りは絶対に支持を広げることなんかできないとおもうけどな。
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そしてもう一つ
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親しい人には言ってるがうちの家が変な家で爺さん婆さんは捨て子に近い形だったらしく、なので爺さんが死ぬまで墓も仏壇もなかった。
なのにうちの父と炭鉱を経営(のち失敗)。九州の炭鉱主だからというわけではないだろうが父の在日の人に対する差別がひどかった。すぐ「チョンコはTVに出るな」とか言ってたし。これは特別なことではなく昭和3〜40年代の日本では普通だったのだ。
でも「うちだって爺さん以前はわからないのに、何人かも本当のところはわからないのによくそんなことを」と父に対する嫌悪感は大きかった。
大村収容所のことを知って資料を集めて自分なりに勉強してた時もあった。
大学を出てブラブラしてる時、ある縁で京都の在日の人が多く暮らす地域で1年間働いた。その時に日本で暮らしてるのに、日本でしか暮らしたことがないのに選挙権がない憤りを持ってる人に何人も会った。義務は存在するのに参政権はない。
この時に自分が参政権を持ってるのはたまたま”爺さんが日本人(あやふや)”だっただけだ、と思った。(追記;ここ少し文章おかしいけどFBでさっと書いたものなので勘弁してください。)
同じ日本で暮らしてても国政に関われない人もたくさんいるのだ。権利なんてたまたま持ってるだけでいつ無くなるか分からない。同じ日本で元々持ってない人もいる。
参政権だって将来どうなるか分からないと思ってる。せっかくの権利なんだから行使しましょうよ。自分のことだけではないと思います。
外国人参政権に関してはwikiでも見てください。条件はあれ30カ国近く(追記です、参政条件や制限はいろいろあります)認めてる。夫婦別姓と同様、日本の常識は世界の非常識。
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ここでも書いているように権利なんてたまたま持っているものだと思います。先人の努力で勝ち取ってきたものをたまたま今の人間が行使できている、と思っています。
確かに今の選挙制度には見直す部分は多くあると思います。でも不正選挙を言い張るのはそれを改善させる努力とは全く別方向のものだと思います。
制度や法律を変える努力やそのための冷静な分析もなしに、自分の思うような世界が来ないからといって不正を言い張るのはせっかくの権利を放棄することにも通じるのではないでしょうか?
そう思っています。
これは署名がないので誰が書いたかわからない、とのご指摘を受けました。
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