補足2

 山谷の事件についての記事、まだたくさん読まれてるようですが、こういったことを書くにはもっと事実のみをしっかり書くべきだったと反省してます。

 少なくとも個人の思い入れを交えて書くべきでなかったと。そうでないと余計なバイアスがかかって、事実をちゃんと伝えられなかったのではないかという反省です。

 一つだけ、追加説明。

 「大きな力」というのを警察側だと思われるような書き方になってますが、本当に怖い「大きな力」は「市民感情」です。

 山谷の事件の少し後、横浜寿町で真冬に路上で寝ることを強いられた労働者に水をかける事件が続発したことがありました。

 寿町は山谷や釜ヶ﨑のようにいつのまにかそういう「地帯」に入っているような境界の曖昧な地区ではなく、ある通りによって明らかに隔絶された土地です。

 その通りを越えて路上で寝る労働者に住民が水をかけていたのです。

 真冬に水をかけられれば着替える手段もお金もない労働者は凍死するかもしれません。実際、寿に限らず山谷や釜ヶ﨑でも毎年何人も凍死者が出てました。

 水をかけることが「殺人」につながるという想像力すら働かず、邪魔で目障りだからという理由だけで真冬に水をかけるという「市民感情」、それこそが一番怖いと思ってます。

 ある友人にこのことを話したら「そりゃ、俺だって水かけるわ」と答えられた時にはぞっとしました。結果を想像せず明らかに未必の故意による殺人を犯すかもしれない行為をやってしまう、そんな「市民感情」が一番怖くてたちが悪いと思ってます。

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