を先日久しぶりに聴き直した。
羅針盤はライヴ会場でしか販売していなかったカセットやCD-Rがたくさんある。
どれも素晴らしいのでなんとかCDにまとめてほしいと思っているが難しいだろうな。
その最後の(と思います、知らないだけでもう1枚出てるのかもしれない)CD-R「psychedelic sessions」と名付けられたCD-Rにはchina Drums、Seiichi Yamamoto Guitar Vo(しかしベースも弾いてる)とクレジットされている。
二人だけになってしまった羅針盤の貴重なスタジオ録音なのだ。タイトルの横に小さくstudio liveとあるがギターやヴォーカルが重ねられているのでライヴではない。二人でやったライヴ風の録音であるということだと思われる。
1.spider on my eye
2.silence(rashinban ver.) (”なぞなぞ”収録「沈黙」の羅針盤版)
これがとてもいいのだ。
なぜ今頃これを引っ張り出して聴くことになったかというと、来月末に発売予定のjesus feverのセカンドアルバムを聴いてチャイナ(ちゃいな、チャイナと色んな表記がありますが本人も使い分けてた節があるのでここではこう記します。)のドラムの素晴らしさに今さらながらびっくりしたからだ。
jesus feverセカンド・アルバムでのドラムは、まるで呼吸するかのようにゆっくりと一音一音間を開けて演奏されている。しかしこの羅針盤のCD-Rでの演奏は(特に1曲目)手数が異常に多い。
でもどちらにも共通するのは、チャイナのドラムがもうリズムをキープしたりビートを作り出したりする役割以上のレベルに達していることだ。
まるで音程のある弦楽器の(音はあくまで打楽器なんだけど)ようにとても表情豊かでメロディアスに聴こえる。
同時期にはDMBQでパワープレイもやっていたのだ。
いったいどんなことを考えて叩いていたのだろう。もう確かめることはできないのだけどとても貴重で素晴らしいドラマーであったのは間違いないと思う。
このCD-Rの録音は’04年としか記されていない。jesus feverセカンドの録音は’02年、チャイナが亡くなったのが’05年、言ってもしょうがないけどもし生きてたらどう進化していったんだろう?