ZANPANOは路面電車叡電の踏切のすぐ前、相変わらずカンカンいう遮断機の音とpopoの音が妙にマッチしてる。
popoはスッカスカの音なのに(3人だけど1人は音を出していないときも多い)音の重なり具合が絶妙で密度が濃い。
要らない音はまったくなく必要な音だけが絶妙に選ばれているようで、だからその音の重なり具合が三つ(あるいは二つ)よりももっと多い数の音に聴こえるときがある。
sonarノンちゃんとも言っていたけど、新曲が音数はもっと少なくなっているのに何となく不穏な感じのするところがおもしろい。
2ndが楽しみ。
ichi。以前アヴァンギルドでSEでかかっていた曲があまりにおもしろいので「これ、誰?」ときいたらichiのCDだった。
木琴(マリンバではなくて)、鉄琴(ヴァイブラフォンではなくて)、スティールパン、コントラバス風のもの、リズムボックス等々が合体した自作楽器で奏でられる音はとにかく楽しい。
楽しいワンマン・バンドというと芸能っぽく聞こえるけど、演奏も曲もしっかりしていて一人でやっているから忙しくは動いているけど、音と音の間がしっかりしていて、その間がすごく爽快。
突然ラケットでピンポン球を打ち込んだり(お客さんに当たって謝ってた)風船を破裂させたりも芸ではなくて、しっかり音として成り立っていたのはちゃんとしたリズム感に支えられていたからだと思える。
popoがスカスカなのに音の重なりが気持ちいいのと、ichiが忙しく演奏しているのにその間が爽快なのと似ているようでとても違うところのある二つのバンドのライヴはとてもおもしろかった。
こういう音楽を簡単に「チープ」とは言いたくない。チープだから選んだ音ではないからだ。自分たちが出したい音がどういう音か、ちゃんと分かって出してるんだろうな、と思う。
popoを聴いていてなぜかピロレイター(pyrolator)のワンダーランド(wunderland)を思い出していた。
まだ「エレクトロニカ」も「フォークトロニカ」も「音響」もない時代、打ち込み(死後だな)の音楽は全て「テクノ」と呼ばれていた時代のCD。
ジャケットの印象そのままの音で、恐らく今ならgaragebandでも簡単に作れそうな音楽。1曲目なんか動物の鳴き声を模した(決してサンプリングではなく)音が沢山入っていてジャケットの世界そのまんま。
だけどテクノなのに手作業っぽい感じが強くて(もしかしたらオルガンに聞こえる音などは自分で弾いているのかもしれない)、スカスカの音。
でも音の選択と配置が気持ちよく、それがかわいらしいメロディととてもよく合っている。
うちに帰って久しぶりに聴いて、間のichiと重なりのpopoとちょうどその間のピロレイターかな、と思った。
どれもかわいらしいメロディということは共通してる。



