下のコメントで美川君が書いてますがインキャパシタンツの10枚組って、、、。う〜、多分買うとは思うが全部聴くのに相当体力いりそう。ラッセもすごいね。
で話は変わるけどキャットパワーことショーン・マーシャルの新譜

セルフ・カバーも含むカバー・アルバムは(前々前作くらいになるかな)Cover records以来の2度目の試みかな。
前回のカバーがいわゆるロック系の曲が多かったのに比べ、今回はなんというかより渋めの曲のカバーが多い。
ルーツ・ミュージックなどという言葉は使いたくはないがショーン・マーシャルが今まで影響を受けてきたであろう音楽が寄り色濃く反映されているような気がする。
そんなに歌がうまいわけでもなく音程もゆれるし声の出る幅も狭いのに、とにかくものすごく表現力のある人で、それが前作の「greatest」で絶頂を迎えたと思っていた。
前作のメンフィスのベテラン、というより老獪と言った方が良いくらいのとんでもないミュージシャン達とともに録音された「greatest」はそれこそ何回聴いたか分からないくらい聴き続けた大傑作だった。
歌のうまさではなく独特の表現力だけでこんな傑作を生み出せるところまで到達した人は最近ではそういないと思うくらい。
今回の「jukebox」、何をカバーしているかわざとジャケットを見ずに聴きはしめた。
特徴のある音処理をしたドラムで始まる1曲目、なんか聴いたことあるなー、えっえっ、「newyork newyork」やんか。
シナトラやライザ・ミネリの「newyork newyork」だけどそうじゃない、もはやオリジナルと言っていいくらい、でもまぎれもなく「newyork newyork」だ。(なぜかこのCDでのタイトルはnewyorkになっているが)こんな「newyork newyork」は聴いたことがない。
他にもハンク・ウィリアムスやビリー・ホリデイ、あげくのはてにザ・ハイウェイメンなんてもののカバーまである。
でもカバーであることはそんなに感じない。全てオリジナルに聞こえるくらい。前作で絶頂に達した表現力でカバーしてるんだもんな、当然と言えば当然かも。
音の処理も独特。ドラムやギターの音の作り方はちょっと勇気がないとこんなことは出来ない。ヴォーカルにもこんなリヴァーブをかけるかな、と思うくらい思い切った処理の仕方。
こういうのを聴くといわゆるフリー・フォーク勢やエレクトロ勢よりも「今」の音楽に聞こえるのは不思議だ。やってる音楽は明らかに昔の音楽なのに。
どうでもいいことかもしれないけどゲストとしてスプーナー・オールダムやマット・スゥイーニーなどこれまた老獪な人たちが参加。
さらなるお節介。2種類出てます。2枚組で17曲か1枚で12曲か、日本盤は1枚で13曲。日本盤を入れれば3種類か。

