「かもめ食堂」を見る。

 映画「かもめ食堂」を見に行った。
 
最初は見に行く気はしなかったけど、ラブジョイの(と但し書きを付けなくてもいいですよね。)近藤(達郎)さんが音楽を担当しているというので見に行った。
 
 なぜ最初は見に行く気がしなかったかというと、


予告編を見て、”あぁこれは見る人を最初から限定している映画だ。”と思ったから。

 映画でも音楽でも、見に行くお客さんのファッションや雰囲気が同じような感じの人達しか集まらないたぐいのものがある。

 たとえばいわゆるロックのライヴではいかにもロックっぽい感じの服をきたひとばっかりだったり、クラブに行くと(最近はそうでもないけど)ニット・キャップ率が以上に高かったり。

 これはおそらく何か新しい感動を求めるよりも自分と似た世界に安住する居心地の良さを求めているのだろうな、と理解している。
 それはそうでいいのだけど、少なくとも自分の求めている世界とは違うナーとも思ってる。

 「かもめ食堂」は多分おしゃれな映画なんでしょうね。
 ことたててなにかがおこるわけでもない、必要以上にファッショナブルでもない。なにか無印良品の商品を見てるみたい。

 何もおこらない映画は好きなのだけど、これはことたててわざとなにもおこらないように作りすぎた映画だったように思える。

 好きな”なにもおこらない映画”はなにもおこらないことの中にどれだけいろんな事がおこっているか熟考してしまう映画だ。

 だから「かもめ食堂」はつまらなかったな。

 でも近藤さんの音楽は良かった。

 特に最初のシーンで流れるピアノ・ソロの曲(エレピ、フェンダー・ローズの音みたいにきこえたけどどうかな?)が忘れられなくてamazonでサントラを注文してしまった。

 思えば長い知り合いだけど近藤さんのピアノ・ソロというのは初めて聴いた気がする。

“「かもめ食堂」を見る。” への2件の返信

  1. かもめ食堂

    かもめ食堂
    監督 : 荻上直子
    出演 : 小林聡美 , もたいまさこ , 片桐はいり , ヤルッコ・ニエミ
    内容 : 太ったイキモノが好き(笑)なサチエ(小林聡美)はフィンランドのヘルシンキに『かもめ食堂』をオープンさせた。
    そこへ、目をつむって世界地図を指差

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