パティ・スミスとオシリ・ペンペンズ

昨日、マクガリゲルのファミリー・アルバムを買いに行ったついでにパティ・スミスのHorsesのデラックス・エディションを買ってしまう。
1975年のオリジナル・リマスターと、2005年のHorsesのアルバム通りの曲順でのライヴ2枚組み。

リリース当時はあまり好きではなかったパティ・スミスだが、メイプルソープによるあの有名なジャケット写真が妙に魅力的にみえたからつい買ってしまった。
しかしモノクロのポートレイト一枚でジャケットが成立してしまう、というのはモデルも写真家もすごいものだ。自分でジャケットを作る立場になってこのジャケットの本当の魅力がわかったような気がする。


あまり好きなアルバムではなかったはずなのに聴いてみたら隅から隅まで覚えている。今更ながらこの時代の音楽は自分の中でしっかりと通過したのだ、と痛感した。

この間のF.B.I.でひさしぶりにオシリ・ペンペンズを聴いて、この人達の通過してきたモノはなんだろう、と思ってしまった。
オシリ・ペンペンズもあふりらんぽも、バンドじゃなくても梅田くんや半野田くんあたりのサウンド・アート(といっていいのかな?)の人達も、最近の若手(う〜、いやな言い方ですね、他に思いつかないから、これで。)の人達はあきらかに俺らの世代と通過してきたモノが違う、と思う。
音だけじゃなくてプレゼンテーションのやり方とか明らかに今までと違う。それは例えばボアダムズの登場時に感じたこととは違っている。ボアダムズはまだ通過してきたモノが同じだった、と思う。

だからとても新鮮でおもしろい。と同時にもうこんなおっさん世代の人間が出る幕ではないんじゃないかとも思う。
明らかに今までと違う通過点から出てきている音と提出方法の発想を見ると、もう通り一遍の発想しかできない人間の出る幕ではないかもしれない。

だから、というわけでもないがオシリ・ペンペンズやあふりらんぼの通過点のひとつである広重くんのソロDVDを注文した。
広重くんのソロは今まで日にちが合わなかったりで一回も見ることができていない。本当はライヴに行くべきなのだろうけど、とりあえずDVDで。

“パティ・スミスとオシリ・ペンペンズ” への2件の返信

  1. Patti Smith – Horses

     ニューヨークパンクの女王として唯一無二の存在として今でも君臨している人と言えばパティ・スミスだ。シーンに登場するのは1973年頃なんだけど、詩人である彼女はデビューという

  2. Good lookin’

    ミュージシャンというのは音楽だけではなく着る物にも大きなこだわりを持っているオシャレな人たちが多いようです。やはりパンク世代の人々は特に際立っているように思えます。まっ先に思い浮かぶのはジョン・ライドンでしょうか。セックス・ピストルズ時代はもちろん、

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