
バート・ヤンシュの新譜「ブラック・スワン」。ちょっと前に買ったけどようやく聴くことが出来た。
というのも最近のバート・ヤンシュが、ベテランに良くあるように自分の身の丈の中に収まって、新しいことへの挑戦や緊張感がなくなってしまったように思えていたから、聴くのが怖かったのだ。
ベス・オートンに、デベンデラ・バンハート、エスパーズのメンバー等々のフリー・フォークの若い担い手達と録音している。しかもプロデューサーがジョアンナ・ニューサム等のプロデューサー、期待と不安が大きすぎてますます聴くのが怖かった。
しかしなんと素晴らしい。バート・ヤンシュの1st2ndにも匹敵するようなヒリヒリするような緊張感とハリのある声とギター、それでいてベテランらしい包容力もある。セルフ・カバーも2曲、若い時と全く変わらないかそれ以上。
ベス・オートンがヴォーカルをとる2曲がベス・オートン自身のどのアルバムの曲よりも素晴らしいのが皮肉だ。
それもなによりバート・ヤンシュのどっしりしたギターのおかげ。
バート・ヤンシュは本当か嘘かわからないけど、子供が出来るまで家を持たなかったし、有名になった後でも寝たくなれば道ばたでも寝ていた、というエピソードが流浪に憧れる若者にとってはとてもまぶしくて若いときにはあこがれの存在でもあった。
特にソロの3枚目までは近寄りがたい程の緊張感(それは多分他人を拒絶することにも近いような)があって特別好きだった。
初めて生で見たのは学生の時、マーティン・ジェンキンスと一緒に来たときだから2回目の来日の時かな。
会場は磔磔。とても感動的だったけどお客さんはまばら。多分2〜30人だっただろう。
終わった後、何故か招聘元の女性が「この入りでは私たちのところは潰れてしまいます。」と挨拶があった。
その時は若かったから「ああ、大変なんだなー。」としか思わなかったけど、自分で主催する側にまわった今ではとても信じられない出来事ですね。
終わった後にお客さんに泣き言を言うなんてね。潰れようが潰れまいがそれがあくまで自分の責任。自分の中で納めておくべきだと今では思う。
その後、ペンタングルのヴォーカリスト、ジャッキー・マクシーとともに来日した時は同じ日にON-Uもあってどちらに行くか迷った。
でもジャッキー・マクシーもいるならばペンタングルの曲もやるだろうと言う予想でバート・ヤンシュの方を見に行った。予想は正解。これもとても素晴らしかった。
もう一度来日しないのだろうか。ベス・オートンと一緒に歌うところを見たい、このCDを聴いてそう思った。


あの日の磔磔に私もいました。初めての磔磔で自分も学生でした。遠い昔のことになりました。今でも年に一度か二度、ラブジョイを聞きに磔磔へ行きます。
BLACK SWAN、私も聞きました。久々の傑作ですね。ベス・オートンがボーカルの曲、気分はペンタングルで聞きながらドキドキワクワクしてしまいます。
S.ITOさん、そうですか、あの少ない観客として同じ会場にいたとはそれだけでなんとなく親近感がわきます。
ちなみにその数年後(?)拾得であったジョン・レンボーンのライヴはあまり面白くなく、でも超満員でバート・ヤンシュのファンとしてはいじけてしまいました。
始めまして。私もペンタングルの音楽に傾倒して、ずっと昔からレコードを集めています。確か1995年でしたかね。ジャッキー・マクシーとともに来日した時にも、私はコンサートに行きました。
色々情報交換できると嬉しいですね。
一度、私のサイトにも遊びに来てください。
Tetsuoさん、どうもこんにちは。
ジャッキー・マクシーと一緒の時はお客さんも沢山いましたね。
やはりペンタングル人気が高い、と思いました。