Half the Sky/リンジー・クーパー・トリビュート・コンサート・ツァー

12月3~5日にかけてHalf the Skyというタイトルで一昨年なくなったバスーン/オーボエ奏者でヘンリー・カウに在籍、その後は映画監督としても活躍しているサリー・ポッターの映画のサントラをはじめとして作曲/演奏家として活動していたリンジー・クーパーの曲を演奏するツァーが行われます。

リンジー・クーパーの曲も演奏もとても好きで一度は日本で見たかった、聴きたかった人です。
演奏家としても優れていたのは当然ですが何より曲が素晴らしい。サリー・ポッターの映画の幾つかのサントラでそれが聴けますが、とにかく一度聞いたら耳を離れないメロディです。

いくつか動画のリンクを貼っておきます。

サリー・ポッターの映画gold diggerのサントラ。

ソロアルバムからThe assasination waltz

彼女が在籍していた頃のヘンリー・カウのライヴ。

今週の私が準レギュラーとして出ているKBS京都の大友良英のjamjamラジオでも特集します。

ヘンリー・カウの同胞でもあったクリス・カトラーがこのために来日、日本のメンバーと今リハーサル中です。

病気にならなければ多分映画音楽の世界でも大きな影響を及ぼしたはずの彼女の名曲の数々を日英混合の精鋭メンバーによるトリビュート・コンサート、ぜひに。

以下はメンバーでもある大熊君の投稿のコピペです。

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前衛ロックに鮮烈な足跡を残した伝説のリード奏者/作曲家、リンジー・クーパー。
昨秋、欧州でヘンリー・カウ界隈のゆかりのミュージシャンが集い話題となったリンジー・クーパー・トリビュート、全く独自の日本版ツアーが決定!
御大クリス・カトラーを交えた豪華ラインナップによる、世界初演を含む本公演は二度とない貴重な機会です。!

<全会場禁煙>
●12月3日(木) 大阪・西天満 Gantz toi toi toi 
 19:00 open 19:30 start 前売4300円 当日4800円 

●12月4日(金) 名古屋 [www.tokuzo.com:TOKUZO]  
 18:00 open 19:00 start 前売4300円 当日4800円 

●12月5日(土) 東京・秋葉原 GOODMAN
 19:00 open 19:30 start 前売4300円 当日4800円 

<出演>
・ユミ・ハラ Yumi Hara (p, harp, vo, from the Artaud Beats)
・小森慶子 Keiko Komori (cl, b.cl, sax, from 高円寺百景)
・向島ゆり子 Yuriko Mokojima (vn, accordion, from SOLA)
・こぐれみわぞう Miwazou Kogure (ching-dong perc, koto, vo, from CICALA-MVTA/ジンタらムータ)
・クリス・カトラー Chris Cutler (d, from the Artaud Beats)
・大熊ワタル Wataru Ohkuma (cl, b,cl, from CICALA-MVTA/ジンタらムータ,SOLA他)
・ナスノミツル Mitsuru Nasuno (b, from SOLA, 是巨人,アルタード・ステイツ他) 

https://www.facebook.com/events/137622516584931/

★リンジー・クーパー (1951-2013)について
1970年代未だ保守的だったロックの世界に演奏家として初めてバスーンを持ち込み、作曲家としては不規則変拍子を確立、女性差別に毅然として立ち向かい、前衛ロックの歴史に鮮烈な足跡を残した。
Comus, Henry Cow, Mike Oldfield, Hatfield and the North, National Health, Egg, Mike Westbrook などと演奏、現代音楽、ジャズ、ロック、映画音楽、自由即興の間を軽やかに駆け回った。
90年代から多発性硬化症の闘病生活に入り、2013年に惜しくも亡くなった。
昨秋、クリス・カトラーやフレッド・フリスをはじめかつての同志が集い、イギリスとイタリアで彼女の作品を演奏するメモリアルコンサートが行われ話題となる。

★演奏メンバーについて:
昨秋日本初のRIO(ロック・イン・オポジション)JAPANフェスで、RIO創始者のクリス・カトラーが「日本勢の特に女性ミュージシャンたちが素晴らしい」と激賞。これをきっかけに、前衛ロックの先達であり、クリス・カトラーの同志であったリンジー・クーパーに敬意を表し、彼女の作品をRIO JAPANに参加した日本人女性ミュージシャン主体で演奏するコンサートを企画、趣旨に賛同した男性ミュージシャンとクリス・カトラー本人も参加することになった。(所属バンド名はRIO JAPAN出演時のもの)

★演奏曲目について:
主にリンジー・クーパーがHenry Cowと News from Babelのために書いた作品を演奏
Henry CowはWestern Culture B面のほぼ全曲+ボーナストラックを演奏予定
News from Babel (リンジー・クーパー、ジーナ・パーキンス、クリス・カトラー)はレコーディング・プロジェクトでライヴ演奏は全く行っていなかった。そのためNews from Babelのために書かれた作品は2014年11月のロンドンでのリンジー・クーパー・メモリアル・コンサートで演奏されたのが世界初演となった。今回はその時にも演奏されなかった曲もとりあげ、5曲が世界初演となる。

★コンサートタイトルについて:
Half the Skyは「空の半分は女性が支えている」という意味で、リンジー・クーパーがHenry Cowのために書いた最初の曲である。ゆっくりした中間部はティム・ホジキンソンの作で、まさしくHalf the Skyな名曲である。

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