ダブル・オーケストラお礼、不確定なことをうけいれること

 昨日のダブル・オーケストラ、たくさん参加していただき、また見に来ていただき大変有り難うございました。

 多分、もう二度とは出来ないコンサートでありました。

 いろいろ至らないところもあったと思いますが、参加者もお客さんも少しでも楽しんでいただけたならば開催した意義はありました。
有り難うございます。

 今回のコンダクターを選んだのは私。もちろん大友さんの了承は得たけれど、選別に関してはわがままを聴いてもらいました。
 結果、後で気がついたのですがヴォーカリストが多くなりましたね。

 ヴォーカリストが多いことで過去二回のダブル・オーケストラとかなり違ったものになったのではないかと思います。

 ダブル・オーケストラを過去2回見て、思ったのは大友さんは不確定なことがわざと起きるようにしているのではないか、ということ。

 コンダクトのルールについても大筋は決めていても、それを逸脱することができるような人選や、みずからルールを外れて不確定な要素をわざと取り込んだりしている。

 今回のコンダクターについてもあらかじめのルール説明は無し。リハーサルの時に参加者と同時に説明されるということでした。

 もちろんコンダクターの皆さんからは、コンダクトに関する質問は来ました。しかし、なんとなく、そういうルールに沿ったガチガチの演奏を大友さんが期待していないような気がしてたので、コンダクターの質問にも大まかにしか答えてませんでした。

 不確定とは言いましたがでたらめとは違います。あらかじめでたらめな状況を作るのではなく、大まかなルールはあってもそれを逸脱してしまう事態はどこにも起きる、そうした不確定な事態をプラスに持って行く、そういうエネルギーみたいなものがダブル・オーケストラにはあるんではないか、そう思ってました。

 ルールを外れざるを得ない状況になってもそれをどう楽しんで受け入れて変化させていくか、それがうまくいったらどれだけの世界が広がるか、多分そういう可能性がダブル・オーケストラにはあると思います。

 だから今回も演奏の完成度としては低かったかもしれません、しかしそれ以上に音楽の可能性は広がったのではないか、とそう思っています。

 どうも当日来てくださった(マーケットも含め)全ての皆さん、有り難うございました。

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