ゲッベルス&ハルト

 昨日のJAMJAMラジオでゲッベルス&ハルトのフランクフルトーペキンのなかのペキン・オペラ16分が流れたと聞く。

朝早いのでリアルタイムでは聞けなかったけど30分番組で16分の曲を流すって思い切ったことをやりますね。

ハイナー・ゲッベルスとアルフレート・ハルトのデュオでのLPはたしか4作(その後ライヴ盤のCDが出た)たった4枚でも当時聞いたときの衝撃度は強かった。

番組では1000枚プレスかもと大友さんは言ってたけど記憶では500枚プレス。だから当時でも手に入れることは中々出来ず、人から借りてカセットに録音して聴いていた。(周りに持っているヤツが何人かいた方のことが凄いけど)

特に最終作(だと思う)フランクフルトーペキンの完成度と衝撃度はとんでもなかった。

いろんな事情でなかなか再発されないので、一度大友さんにそのことを言うと「じゃ、石橋さんが再発すればいいじゃん」と言われて、ああ、そうか出来んのか、出来るよな、とは思ったけどそこまでになってしまった。

1st&2ndが再発になってその後も全作再発されると聞いたけど進んでませんね。まあいろんな事情があるんだろうけど。

80年代の音楽に与えたゲッベルス&ハルトの影響力は大きいと思うし、あまりに過小評価さえていると思う。なんといってもサンプラーが登場する前にサンプリング音楽を、しかも以後のどんなサンプリング音楽も達し得なかった高いレベルの音楽をやっていたのだから。

90年代のGROUD-ZEROの「革命京劇」と共にその時代を代表する音楽なのに過小評価もしくは無視という状況ですよね。以後の音楽の流れからしても決して無視できない音なのに。

その後、ゲッベルス&ハルトとストーミー・シックス、そしてアート・ベアーズが合体したダック&カバーというグループが存在したけど、それはReRのサンプラーで30分前後の録音が1曲だけ聴けるのみ。これも素晴らしいので録音があるならリリースしてほしい。

ダック&カバーは、しかし一度フレッド・フリスに聞いたとき「あまりに経費がかかるため3度しかライヴ出来なかった」と言っていた。でも録音が残ってないはずはないと思うんだけど。

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