「アバター」、二度目。公開すぐに見に行って本日二度目。すごい人、映画でこんなに人がいっぱいなのは伊丹十三の「お葬式」以来見たことがない。
なぜ二回も見たかというとかえるさん(細馬さん)のこれを読んだから。もう一回どうしても確かめたかった。
これじゃまるでかえるさんの生徒じゃないか。でもこれ読んだら見たくなるでしょ。配給会社もこういう人に協力してもらったらいい。リピーターが増えるぞ、確実に。
二回みるとかえるさんの指摘以外にも初めて気がついたことが沢山あった。
冒頭の棺が火葬されるシーンと転送カプセルがドックに挿入されるシーンは構図もカプセルの質感もそっくりだった。ということはジョン・フォード時代の西部劇の裏返しのストーリーと単純エコだけの簡単な話かと思ってたけど「再生」ということも結構重要なテーマになってたのね、と気がついたり、最後に先住民に総攻撃を決定したとき大佐が檄を飛ばすシーンではインディアンや黒人の兵士(昔は攻撃を加えられた立場)のアップがあったりとか、いろいろおもしろかった。
しかし3Dが映画の未来か、と言われたらそうは思えない。やはり使う人によりますわ。むかしCGが出来たときこれで映画に不可能はなくなったと言われたけど、不可能は確かになくなったのかもしれないけど不細工は増えたもんね。
去年見た映画の中で一番トホホな映画は文句なく「カムイ外伝」ですがあれもトホホなCGは全てを台無しにしてたし。
アバターくらいやってくれれば未来も見えるかもしれない。
しかし主役のジェイクのアバター時の顔、水かけちょんまげ代議士そっくりに見えて感情移入がしにくかったな。
森やクリーチャーの造形、特に空に浮かぶ島や鳥たちがロジャー・ディーンの数々のジャケ絵にそっくりの気がしたけど参考にしてないのだろうか?
いや、まんまロジャーディーンですよね。(笑)
「こわれもの」「イエスソングス」思い出して、ソングスの3枚組のジャケットがレコードの重さで破れたことなどを映画を見ながら思い出していました。
やっぱりねー。絶対参考にしてると思うな。
けっこうな人がロジャー・ディーンやん、と思ってるような気がします。