KIKOE&再び山松ゆうきち

 一昨日は京都シネマでKIKOE。

 東京で一度見たので二度目のKIKOE。
 やっぱりおもしろい映画だと思うなー。
 
 二度目だといろいろ細かいことに気がつく。細かいカット・アップ・コラージュみたいな映画だと思っていたら、次のシーンの音が映像に被さったり、微妙にちゃんと流れがあったりとか初めて気がついたことが多かった。

 100人程の出演者のうち殆どが友人知人で、一度も話したことも会ったことも無い人は数人しかいないし、映像で出てくる数多くの大友さんのプロジェクトも殆ど見てるし、そればかりか多くの現場に同席してる立場では客観的な評価は出来ないかもしれないけど、それでも「情熱大陸」のような作る側のイメージをひたすら押しつけるようなドキュメンタリー(「情熱大陸」はドキュメンタリーじゃなくてバラエティだと思うけど)ではなく、見た人に判断出来る余地を与える良質の映画だと思う。

 いろんな側面があるようで一つのちゃんとした芯がある大友さんの活動のドキュメンタリーとしてはとてもわかりやすい作り方だと思います。

 
 改めてみたら最初にこの映画の全てを言い表す言葉が出てましたね。
 「音楽家 大友良英を定点としたある体系の観察記録」

  前の書き込みでの山松ゆうきちの顛末記マンガ、読みました。
 やっぱりおもしろいわ。

 巻末の竹熊健太郎と大西祥平との対談が最高。
 「山松さんは、インドに行って俺はここが変わった、みたいなものはないですか。」と聞かれて「、、、、、」「質問の意味が分からないって感じですが」「「いやいやその、、、人生観っていうか。」と聞かれて「人生観って何?」

 最高ですね。更に、

 「いやあの、ガンジス川でですね、川辺で人焼いててそれを犬が食っているとか、死体流す横で水浴びしたり歯を磨いたり、そういうのを見たりして」と聞かれて「そういうのは、ただ単に貧乏なバカがやることでさ、それ見て人生観変わるってことはないよ。金持って賢くなればやらなくなるって。バカを見て感動することはない。」

 う〜ん、ジョージ・ハリスンに聞かせたかった。
 

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