The space baaとFilamentと山松ゆうきち

 先週は一日おいてshin-biで連続ライヴ。(一日空いてるけど)

 The space baa。不破さんに会うのは何年ぶりかな?ラストのFBI以来か?
 音でかかったですね、shin-biであの音で大丈夫かいな?と思った。jimanicaのドラム、d.v.d以外では初めて、かっこいい、とても好みのドラムでした。
 なんかムンムンした音だった。男らしい音でしたね。

 打ち上げで何故か山松ゆうきちの話し。とても救いようのない人たちの救いようのない話しを淡々と、でもおもしろおかしく書いたマンガはとても好きだった。「エラヅヨの殺し屋」とか。
 必ず食事、排便、交接シーンが出てくる。というか8割そんなんばっかり。う○このシーンで必ずつけられる擬音「ずよずよずよずよ」がすごく好きだった。絶対和式便器だし。

 で今どうしてるかと調べたらなんと日本マンガのインド語版を出そうとした顛末記が出てるじゃないですか。しかもそのマンガが平田弘史の『血だるま剣法』のヒンディー語版って!「血だるま剣法」がどんな漫画かはここで。
 もちろんオリジナルは読んだことはないけどただでさえ濃すぎる平田弘史をインドで出版って、しかもその理由が「おもしろそうだから」って。やっぱり山松ゆうきち、とても変な人だったんだ。

 次の日、「KIKOE」の京都初日、大友さんと監督の舞台挨拶もあると言うことで花束で持って(おっさんがおっさんに花束というのも良いかなと思った)行こうと思っていたらひどい風邪で一日寝込む。

 次の日のfilamentは意地でも行かないといけないから無理矢理根性で快復。

 開場ちょっと前に行って二人にFilamentBOXの追加ギャラを払う。

 FilamentBOX、実は超ロングセラーなのだ。発売して何年もたっているのに、けっこうな高値なのにずっと売れ続けている。もちろん年に数十セットの単位だけど、それでもこのCDの売れない時代では驚異的なことだと思う。

 発売した当時、全ての音楽雑誌から無視された(一応サンプル一通り送ってました)ことを思うと正直ざま〜みろと思う。(すみません、品がなくて)それくらい音楽雑誌にはもう何にも期待していない。
 その頃雑誌でタイアップも含め大きく宣伝してもらっていた多くのバンドのほとんどはもう影も形もないじゃないか。
 別に先を見る目を持てとか言ってるんじゃない。ただその時にどれだけ重要なものが出てきたかを的確に判断できるだけの力がもう音楽雑誌にはないような気がする。
 判断材料になる情報量も感受性も無い自称音楽評論家が増えたこともあるんだろうけど。

 まっ、そういう愚痴はさておいてfilamentを聴いていつも思うのはfilamentはポップだなーということ。
 ピーやガリッのなにがpopやねん、と言われるかもしれないし、popとはなんだとか言う話しにもなってくるけども、それはさておきとにかくものすごいpopに聴こえる。気分的にもpopになるし。

 ムジークのスピーカーのおかげでいつものガリッとかゴギュッとかいう音(すみませんアホみたいなたとえで)がすごい広い音域で出るため、まるで線香花火の花火みたいにいろんな音域にパッと広がって聴こえてとてもキレイ。

 後半、いつのまにか重低音が出ていて段々それが可聴域に入った時の快感は何とも言えませんでした。しかしあの低音がもうちょっと長く出し続けられていたらおなかにきたかもしれない。

 一応録音してたみたいだけどあれをCDでなんであれ再現するのは難しいですね。

 ハフラー・トリオとオウテカが一緒にやったCDでほとんど聴こえないけど振動だけ伝わる超低音の曲があるからCDではある程度再現できるのかもしれないけど、それでもあくまで「ある程度」だし。
 CDでもレコードでもデータでも再現するという意味でのメディアとして捉えたらだめだということだと思うし。
 そもそも音楽の再現があり得るのか、ということにもなりますね。

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