「ENSENBLES 」のオープニングライブ「Songs」。
最初はカヒミさんの写真と共にPAを使わずに会場の四隅に6人のミュージシャンを配置しての演奏。観客は椅子に座っていて動けなかったのが残念。無理な注文だけど動きながら聴けたらと思ってしまった。多分座っている位置でだいぶ違った音が聴けたはずだ。
これのサウンド・チェックを見たのだけどこれが失敗。最後に出てくる写真というのを知ってしまったのだ。終わりをあらかじめ知ってて聴いてしまった。やっぱり自分が関係しないライヴのリハとかサウンド・チェックとかは見るもんじゃない。
写真の色調があまりに綺麗なので不思議に思い打ち上げの時にカヒミさんに聞いてみた。というのモニターのこちらに向かう光で見るデジタル・カメラ+それを編集するPCと、光の反射で見せるプロジェクターという全く逆の性質を持つ二つのメディアを使う場合、元の写真を知らず初めてスクリーンで見る観客にとってもその色調の違いがなんとなくわかってしまう(出てしまう)のに、そういう感じが全くなかったからだ。
やはり色調調節にはかなり時間がかかったみたいでほぼ徹夜だったらしい。
セカンドセットはDJトランキライザー[大友良英+青山泰知]とベネディクト・ドリュー。
ベネディクト・ドリューは映像ということだったけど、スピーカーの上にいろんなオブジェを置いて振動させる演奏で同時にそれをスクリーンに映していた。
YCAMの音が噂とおりとてもいいからそれぞれの音が誰が出しているかはっきり分かる。同じターンテーブルでも青山さんと大友さんでははっきり違っていておもしろい。細かい音まで詳細に聴こえるからかかなりおもしろかった。
あっ、そうそう仙台でレコード屋さんもやって大変お世話になっている青山さんとも今回初めてお会いしました。「without records」のアートディレクションも青山さん。すごく緻密で美しいディレクションそのままにターンテーブルでもとても繊細な演奏だったと思います。
その後「without records」最年少ボランティア、13才の石井くんの自作楽器と大友さんのセッション。年は違うけどF.B.I.に初めて半野田君が登場した時を思い出した。しかし池田亮二を聴いている13才って。そうかとうとう時代はそこまで来たか。
3セット目は浜田真理子、カヒミ・カリィ、山本精一 、ジム・オルーク 、一楽儀光 、Sachiko M 、大友良英 という豪華この上ないメンバーでのセット。
浜田さんとカヒミさんと山本さんのヴォーカル(時にはジムさんも)が同時に聴けるなんて夢のような。
でもヴォーカルだけが際だっているわけではない。いやどれも素晴らしいヴォーカルなんだけど楽器の演奏が決して伴奏に留まっていなかった。いやそういうよりヴォーカルも楽器の一部のような演奏だと言った方がいいかもしれない。ヴォーカルと楽器の関係が、伴奏ではなく「共奏」(そんな言葉はないけど)と言った方がしっくり来る感じなのだ。
一曲だけ浜田さんのピアノと一楽さんのシンバル(弓弾き)とのデュオがあったけどピアノの音が素晴らしく綺麗。この1曲のためだけのピアノって贅沢。
しかし「夢の半周」をまた聴くことが出来るとは思っていなかったな。

