昨日は浅草ウンコビルで、マーティン・ブランドルマイヤー、アクセル・ドナー、Sachiko M、大友良英のカルテットとブランドルマイヤー、ドナー、そして急遽参加が決まったというユタ・カワサキも加わった総勢13人のONJO。
しかもスピーカー40個の楕円ステージということで、これを見ないでどうすると思い浅草へ。
楕円状に配置されたステージの中の空間とステージを取り巻く形で観客席があり、その観客席の椅子の下にもスピーカーが置かれている。
これはどの場所でも同じようなバランスで各楽器を聴けるように考えられたようで(しかも楽器の定位は保ちつつ)、こうなるとステージと観客席の境界がなくなる。
どこにいてもほぼ同じ状態で(生音が聴こえるからどこも全く同じ音にはならないが)音を聴くことが出来る環境というのは暴力的な大音響でしか解決できないと思っていたけど、こういうことも出来るのだと大変感心してしまった。
最初はカルテット。
やっぱり「バンド」ですね。インプロなんだろうけどセッション臭さはない。デリケートさも強靱さもある。ドナーとブランドルマイヤーの演奏はやはり目を見張る思い。
カルテットは京都もある。(明日)明日また見てまた詳しく。とにかく関西の人たち、見逃さないようにした方が良いです。
ONJO。
とにかくおもしろかった。全ての楽器がある役目だけを受け持つのではなく、楽器に音楽に必要な全ての役割を同時に持たせ、それで尚かつ各楽器の音が複層交差する様子はとても美しかったとしか言えない。
たとえば二人のドラマーはリズムにだけ帰依するのではなくて、減衰する音もコントロールしてまるで弓で弾く弦楽器のような趣さえあったし、ドナーのトランペットは音色をコントロールしながらもまるでリズム楽器のようでもあった。
それはカヒミさんのヴォーカルにも言える。アンコール「見上げてごらん夜の星を」での、一つ一つの言葉をくぎるように歌っていた最初の部分から後半のなめらかな歌い方への移行は、ヴォーカル対伴奏楽器という感じじゃなくて、他の楽器のその時の演奏と同様の一つの楽器のようだった。
去年の精華大での「見上げてごらん夜の星を」とは大きく違っていたように思うし、その違いがONJOの成長(変化?)の証のように思えた。
行って良かった。最近のONJOでは出色のライヴだと思うし、おそらくここ数年みたいろんなライヴの中でも最高に印象深いものだった。

