マシンガン

 ヨーロッパ・フリー・ジャズの、というより今に至るまでロックやジャズやパンクやそういうカテゴリーも超越して最強(最高に強烈)の名盤の久しぶりの再発。
持ち上げすぎかな?でも30数年前、初めて聴いたときのショックといったらなかった。
 とにかくあまりの強烈さに意味もなく笑うしかなかった。


 今回の再発は、なんじゃこりゃ!というようなジャケットで腰が砕けたけど、それはオーバー・ジャケットで中にちゃんと渋々のオリジナルのジャケットもありました。

 左がオリジナル、右が腰砕けジャケット。

 マシンガン、というタイトル通りの、というよりまるで何かが連続爆破してるかのような強烈な演奏が続いていて殆どノイズの嵐、と記憶にはあったけど、こうやって久しぶりに聴いてみると、変な言い方ですがやっぱりちゃんと音楽ですね。後半に全員がユニゾンでフレーズを弾くところなんかすごくスリリング。

 そしてブロッツマンの曲はちゃんとブロッツマンだし、ブロイカーの曲もヴァン・ホーフの曲もやはりそれらしい。

 しかし、やっぱりすごい。みんなな何食ってるんだか。どうしてこんなことができるんだか。

 ペーター・コバルト、ペーター・ブロッツマン、ハン・ベニンクの3人は、昔に何回か京都でライヴを主催したこともあってオフの時も知ってるけど、やはり皆ある意味化け物みたいな人たちだった。

 そのブロッツマン、過度の飲酒がたたったのか5〜6年前に見たときにはかなり衰えていて、正直もういいわ、と思ったものだけど、噂によると断酒(もしくは節酒)したらしく、今年の来日ライヴでは全盛期の勢いを取り戻したようですね。

 さて今回の再発、前回のFMPからの再発CDとはマスタリングが違い、かなりかっこいい。
 
 悪いマイクでしかも本数少なく(もしかしたら1本マイク?)、歪んでるわ、大きい音が出たら(大きい音ばかりだけど)小さい音は聴こえなくなるわ、そんな普通の録音の基準で言ったら悪いことばっかりだけど、それがなんとかっこいいことか。

 かっこいい、とは馬鹿みたいな言い方だけど、それしか言いようがない。ドラムの録音された空間の広さを感じさせる音も良いし、サックスの歪み方も良い。

 これがもしハイ・ファイな音で録音されていたら全く感動しなかったかもしれない。

 前回のFMPの再発CDの収録曲に加えマシンガンのライヴ・ヴァージョン(68年)が収録されている。

 これがまたすごい。ヴァン・ホーフがまたお前何を食って生きとんのじゃ、と改めて思うくらいの強烈なプレイ。しかも音がでかい。ピアノ壊れたんちゃうかとおもうくらい。観客も大熱狂。そりゃそうだ。

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