昨日はディーゼル・ギターの出演するベアーズでのノイズ・メーデーを欠席、shin-biでの梅田×大友ライヴへ行く。
ちなみに前日のインキャパシタンツが出演するノイズ・メーデー初日にもいかなかった。
年齢と共に空気の悪いところが苦手になってきて、超満員であるだろうベアーズに長時間居た場合の後のことを考えてしまった。
で、随分前から期待していた梅田×大友。
梅田くんの、なんというか泰然自若としたたたずまいでわかりにくかったかもしれないけど、演奏としてもかなり完成度の高い、たいへんおもしろいものだったと思う。
録音した音を後で聞いてみれば、その場とは多分随分違った印象を受けると思う。
梅田くんの音具の見た目不思議感が大きいからね。
例のお米の炊ける音具が「釜鳴りの神事」と同じ原理だとは、この間気がついた。
とは言っても釜鳴りの神事自体聞いたことがなかったから想像だけだったんだけど、後で梅田くんから説明聞いて間違いありませんでした。
しかもスチール棒(こすって棒自体を振動させて音を出す)の音と同様、何処から音が鳴っているかわからない。音の定位がわからない不思議な感じ。
大友さんのフィードバック演奏と合わさって、時々どちらが出している音か分からなくなる。
会場中に張り巡らされたワイヤーを擦る音は、隣の事務所が巨大な共鳴箱になったようで、おおきな弦楽器の中にいるよう。
見た目のインパクトも強いけど演奏としてもかなりのおもしろさでした。
つい最近でたというimprovised music from japanからの梅田くんのソロを購入。


梅田君のやつお米をぱらぱら入れるとこ好きです。はっとする。宇波君のスピーカーの上で乾麺が舞うのもそうだけど、食物を使うというのがまたかなり暗示的ですね(食べ物じゃないといけない理由は音を出すことに関しては殆どないはずですから)。口に入れる/体に取り込む/排泄する。言葉を使うことと、それを一旦飲み込んで、言葉によらない批評として表すこと。とか、水だけでは何故駄目なのか(科学的理由ではなく)、とか。
スチール棒は円盤でやった時に触らせてもらったんですが、音を出すのはかなり大変でしたね。ヴァイオンリンの弓に塗る松脂を
塗っているらしいんですが、塗りたての頃はちょっと音が出た。
彼は時空間内のコンポジション能力がすごく高いと思います。沈黙の部分も恐れないで堂々としているし、私は歌心さえ感じましたよ。
稲田くん、
そうか、なぜ食物か、は考えてなかった。ちなみにあの釜鳴りは米でなくても音がでるそうです。
確かに梅田くんが米を釜に入れる瞬間は、音を出す好意とかけ離れているようなそうでないような変な光景です。
岸野さん、
一昨日は終わってからかなりのお客さんが挑戦して、4〜5人音を出すことに成功してました。
梅田くんがコンポジション能力が高い、ということには全く同感です。沈黙をおそれない、というよりも沈黙も音の一部分である、ということを最初から理解しているように思えます。
スチール棒、梅田くんに「これでないと音がでない特殊な棒、ということにして売り出せば?」とおっさんの悪知恵でそそのかしたけど(もちろん冗談)相手にされませんでした。
最初からあって誰にでもできる、けど誰も気がついていない、そういうことを飄々とやる梅田くんの姿勢が演奏にも現れているようです。
梅田くんは謎をかけますね。本人は謎をかけようと思ってやってるのかどうかはわからないけど。たとえば「米を煮て音を出すからきてください」って言ってくる。そう言われても、何のことかわからない。で、じっさいに行ってみると、まさしく米を煮て音が出る。もしかして、あの、「米を煮て音を出すから来て」と言ってきたところからすでに始まってたのかな、とあとになって思ったりする。あとから時間の被覆度が高くなる。へんなの。
食べ物云々は単なる深読みなんですが、深読みできたり勝手な解釈ができるものって、すばらしいと思います。
細馬さん、
謎、って言うか梅段くんはそのまんまの事を言ってるだけだけど、それがそのまんま謎なんですよね。
大友×梅田×細馬鼎談期待してます。
稲田くん、
梅田くん自身もやることに勝手に解釈される余地をいつも残してますよね。