大阪赤レンガ倉庫でのミュラー、モスラングその他1

土日と大阪港の赤レンガ倉庫へスイス勢と日本のミュージシャンの共演を見に行く。

(イベント名:Signal to Noise –管理者加筆–)


 行ったところで、内橋君に「石橋さんもこんなん見に来るんや」「こんなんってどんなん?」「いや変なんか唄モノしか見に来ーへんかと思ってた」「これ充分変やん」。
しかし内橋君、オーストリアに住んでからの方がよく会う。
この間、津山くんと「ホントは大須の”トリア”っていう店にいるんちゃうか。」と言ったくらい。
  
 初日はソロ、2日目はセッションと2日間に渡ってじっくり見ることができる催しでした。

 初日。なんとか予定を繰り上げて急いでいくと、梅田くんの演奏途中にはいることが出来た。
 ものすごくおもしろい。
 スチール製の棒をこすっただけなのに綺麗な音がする。後で反則とは思いつつ「なんで音がすんの?」と聞いたら「真ん中もってこすったら誰でも音が出せますよ」と言うことでしたがおじさんの油ギッシュな手では無理でした。棒自体を振動させるらしい。
 演奏は紐でつるして回転させた棒と、手持ちの太さの違う棒2本で。
 太さが違うから周波数の違いで音のモワレ効果がでる。おまけに紐でつるした方は回転させているからドップラー効果も出る。
 いや、おもしろい。
 
 つぎは筒状のモノを壁に向ける。すると何故音がする、しかも壁との間隔や角度で微妙に音が変わる。
 おもしろい。

 最後は立てた筒にスプリングを出し入れする演奏。(多分だけどスピーカとマイクを仕込んであるのではないかと思う。)ハウリングっぽい音にスプリングで自然なリヴァーヴ効果が出る。

 梅田くんの良いところは音具を作っても音具を作ったところで止まらないで、その音具の特質をチャンと理解してきっちり演奏しているところだ。
 音具を作る人は沢山いても音具を作った時点でそこで終わってしまう人が多い。だからその音具の特質を作った本人が全く理解していない場合が多いのだけど、梅田くんは違う。演奏家としておもしろい。

 次はクリスチャン・ウェーバー。これも完全生音で。
 これまたおもしろかった。
 最初はコントラバスを大きく円上に引きずるだけ。コンクリートとエンドピンがこすれるだけなのだけど、それがボディに反響して豊かな音がする。ボディの角度や引きずるスピードでいろんな音がした。
 これだけでも大変面白かったんだけど、そのあと弓でボディや弦をゆっくりこする演奏。
 会場が倉庫だからお風呂場エコーなみに音が反響する。
 その反響音を自分で聞きながらボディに響く音と反響する音を重ね合わせていた。
 弓でこする音がすごく綺麗。
 後で共演経験のある内橋くんに「多分普通に弾いてもすごいうまい人なんちゃう?」と聞いたら「そう」という返事。まだ若い人らしいし期待しよう。来年も来日するらしい。

 長くなるなー。続く、にしよう。後2回くらい続く。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。