mixiやblogでのONJO評を読んでいろいろ感心した。
殆どの人がそのまま真っ直ぐになんの先入観も無しに聴いている。なかにはとても鋭い意見もあり。これは誉めているから良い、ということではなくて、出ている音を的確に捉えている人達が沢山いたということです。読んでいるとかなり参考になった。
これではますます音楽ライターの存在価値はない。
なんでそうなのか考えてみた。
音楽関係のことをやっていると一般の人(あえてそう言います)よりも音楽に接する機会が増える。しかも半端な量じゃない。俺だって年間500枚近くCDを購入してるし、ライヴだって自分では少ない方だと思っていても年間80本は見てる。サンプル盤だってかなりの数はいただいている。専門でライターと称している人達やレコード店の人達はそれ以上だろうし、しかもプロモで送られてくる音源を中心に聴いているわけだ。
そうしたらどうしたってある種のフィルターをかけないとこなせない。「あぁこれはロックね。」「これはちょい変ジャズね。」「あっ、これ最近流行っぽいやつね。」とどんどん自分の中でラベルを付けて情報を片づけていかないと処理できないのだ。そうすると頭の中にはファイル・アンダー・アンポンタンで音楽がファイリングされていくだけ。
そうした人達が雑誌なんかで情報を作っていくわけだからなんかおかしなことになっている。
自分のことを考えてもそうしたフィルターなしで聴いているとは思えないふしがある。なので最近実はものすごく損な聴き方をしているのではないか、と心配している。
だからmixiやblogで一般の人達のとても素直で真っ直ぐな聴き方の評を読むとちゃん聴いている人達が沢山いるのだととても勇気づけられる。