Re&see you in a dream製作余話

最初の話は大友さんから。最初は「tzadicと同じくらいの予算で」という話。知っている人は知っているけどtzadicの予算はそんなに多くない。
しかも中村八大だし(ちなみにステージ101はリアルタイムで見てました。収録曲にステージ101の曲が沢山あったのはうれしかった)、さがさんだし、断る理由もない。それどころか大友さんの山下毅郎トリビュートの素晴らしさを知っているからこの企画は是非に、ということになった。


プレイヤー誌での大友さんの発言では、最初のトリビュート・ライヴの録音を聴かせてくれたことになってますが、これは大友さんの勘違い。スタジオで録音するまで全くどういう音か聴いてませんでした。

で、OKしたちょっと後、大友さんから「2枚組にしたいし30ページくらいのブックレットもつけたいけど。でももし無理そうならそのアイデアは縮小しますけど。」
そう言われて縮小なんかできないでしょう。ということで2枚組みブックレット付き決定。
この時点でtzadic程度の予算、ということではなくなったわけですね。

ようやく録音、そうしたらスタジオで話してくれた渋谷さんのお話がおもしろい、これをブックレットにいれなくてどうする、しかしそうすれば予算が、、、。
え〜い、もうやってしまえ、とここで崖っぷちを歩いていた状態から、崖から身投げした状態になってしまいました。

それで岸野さんの紹介で湯浅さんと対談してもらったら、おもしろい、でも量が、、、。
一時期は、ブックレットには部分的に掲載して残りはネット上での公開、という事も考えたけど、CD買って凝ったジャケット見ながら聴く楽しみを知ってますからね、その楽しみを逃すことはできませんでした。結局ブックレットは当初の予定を大幅にオーバー、62ページになってしまいました。
ここでもう飛び込んだ崖の下で切腹したみたいなもんです。

その後の苦労はもう大変。なにしろ編集なんかしたことないからミス連発。色々言えない事情もあって死にそうでした。
重箱の隅をつつく名人、キャロサンプ野田くんはじめいろんな方々の協力のおかげでなんとか形にすることが出来ました。

しかしかえすがえすも残念なのは、ブックレットの内容の公表がある事情により、印刷に回す直前まで出来なかったこと。
なので雑誌のレビューにはブックレットの内容に触れたものはありません。本当はブックレットもふくめてレビューして欲しかったのだけど。

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