結構な値段だけど中身は料金に値するだけの密度がある。
昔にヤング・ジャンプに連載されていたときには楽しみで読んでいたのだけど途中で中断してしまい後は読んでなかったが、その後も掲載誌を変えて連載は続いていたのだな。
諸星大二郎の漫画は掲載誌をまたがって連載は続くことは多いのでそう驚かないけど、単行本としてまとめられるのは16年ぶりという、そっちのほうがちょっとびっくり。
4世紀頃の古代日本の、信仰と、大きな民族の動きと、祭祀が政治にもたらすメカニズムとを描いている。諸星大二郎の諸作品の中でもちょっと趣が変わったものだけに何故今までまとめられなかったのかと思ってた。
だから伝奇的な風味は弱いけど、信仰心と政治との関わり合いが未可分で描かれておりとてもおもしろい。
元ネタは柳田国男だと言ってしまえば簡単かもしれないけど、信仰心が、ある大きな集団の識域下の同意だとみると、祭祀が政治に利用される様と相まって「世界」の成り立ちを見せられるようなおもしろさがある。
しかもまだ未完。続きはいつかあるのか?



