山本精一@バー探偵&「長谷川等伯」開催記念イベント

 どうも四、五日前から体調不良。風邪かと思ってたけど、先週の日曜に一日外で黄砂を吸いまくったのが原因かもしれない。

 一昨日は林海象監督のバー探偵での山本さんのライヴ。

 暗い歌(MCでは黒い歌と言ってたような気がする)ばかりを歌います、ということでカバー中心の一時間強のライヴ。(グダグダのアンコールも入れると2時間弱くらいかな?)

 なんと言っても林監督と一緒にやった早川義夫の「埋葬」が素晴らしかった。よれよれへろへろの林監督のヴォーカルも単音だけのギターソロも、ずるずるなんだけどとても深い感じがして聴いてる途中でうわぁ〜と思った。

 結構珍しい曲(想い出波止場の曲もやってた)もあった。
 バー探偵はバーなんでもちろんちゃんとした音響設備があるわけではない。ヴォーカルなんか歪みっぱなしだったし。
 
 でもあがた森魚さんのライヴの時にも思ったけど、音の悪さというのもバー探偵の特性(個性)に思えるほどの不思議なライヴ。
 音が悪いという抜け落ちた部分よりも、単に音が良いとかいうこと以上にもっと違う豊かな部分が膨らんでたような感じで聴ける。

 昨日はshin-biでの「等伯空間」没後400年 特別展覧会「長谷川等伯」開催記念イベント。

 最初の池上教授のレクチャーがおもしろかった。御本人もおっしゃってたけど専門の美術史家ではないからこその大胆なダ・ヴィンチとの比較。これで一冊本を出してもらいたい。

 ライヴは石川高さんの演奏がやっぱりすごくおもしろいな、と再確認した。
  
 大友さんと山本さんは「時間の人」と「空間の人」の二人だよな(どっちがどっちかは自分で考えてみてください。)、だから二人が揃うといつもおもしろい。

 時間と空間の間に位置した(セッティング上も音の上でも)高さんの演奏がなんなのかずっと考えてた。

 打ち上げ会場までのタクシーの中、高さんが参加したEvan Parker, Electro-Acoustic Ensembleの事を聞く。手に入れたかったけどどこも売り切れでそのうちタイトルもレーベルも忘れてしまって探せなくなってしまったので聞いてみたのだ。
 ECMからのリリースだとわかったのでタイトルも分かりました。

 The Moment’s Energy/Evan Parker, Electro-Acoustic Ensemble。ようやく聴ける。

 二次会の吉田屋でワンセグで「鬼太郎が見た玉砕 水木しげるの戦争」、見られはしないけど音は聴ける。

 「鬼太郎が見た玉砕」サントラ、夏頃リリースめどで計画を進めることを大友さんと打ち合わせ。

 しかし結構大量のデモ録音もあるようでそれも収録するとなると編集に時間がかかるかもしれませんね。そうなると大友さんのスケジュールがきついかもしれない。でもデモも入れたいよなー。

“山本精一@バー探偵&「長谷川等伯」開催記念イベント” への2件の返信

  1. バー探偵の林千草です。ライブの貴重なご意見ありがとうございます!バー探偵ブログに勝手に紹介してしまいました。事後報告ですみません。

  2. どうも、こんにちは。こちらこそ有り難うございました。

    あくまで個人的な意見ですが、音質の善し悪しなんて音楽にとってはそれほど重要なことじゃないと思ってます。

     何をもってよしとするかの態度こそが大事、また偉そうな言い方ですみませんがそう思ってます。

     バー探偵は音が良くても悪くても探偵の音です。好きですよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。